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持ち物コラム

水筒

水筒集合

水筒には随分こだわった。テーマは2つだ。

@いかに山中で冷たい飲み物を飲むか
Aいかに素早く、楽に出し入れするか

僕は暑がりなので夏山はツライ。涼しい風は至福だ。そこで扇子を持って山へ行ってみる。

山で扇子を使うとサイコーかと思ったが…

しかし扇子であおいでも物足りなかった。「あ〜生き返る〜」ためには冷たい飲み物を持って行くしかない。

まずは当然だが保冷の効く水筒を用意した。容量は700ml。

完璧と思われた700ml水筒(マッチは大きさを較べるため)

これで決まりだ。これで完璧だ。山の中でも冷たい飲み物がほしいままだ。

さて、どうやって山への持って行こうか。

こんな風にして水筒をザックに入れてみる。

水筒を傷から守る袋に入れた

ダメだ。ザックに入れてしまうと水筒を出すたびにザックを降ろさなくてはならなかった。このシステムで雲取山に行った時は、いちいち水筒を出すのが面倒になり、いい加減水分を摂らないで登ったら途中で目が回った。

そこでこんな風にして腰にぶら下げてみる。

腰にぶら下げるシステムを開発

ダメだ。水筒を取り出すのは極めて容易になったが、腰とも股間ともつかない位置で小さくない物体がユラユラ揺れるのはどうにも落ち着かなかったし、歩きにくかった。見た目も変だっただろう。

それに、この水筒…やっぱり大きくて重い…その割に…中身が少ない…

そこで今度は500mlの水筒を用意した。

500ml水筒は大きさは手頃

500mlの水筒は大きさが手頃だった。持ってみると丁度よい握り心地だ。これをザックのショルダーベルトに取り付ける。500mlでは少ないから、今までの700ml水筒もザックの中に入れて持って行く。今度こそ完璧な「冷たい飲み物&出し入れ自在」給水システムの完成だ(と思った)。

ショルダーベルトに取り付けられるケースに入れる

この完璧なシステムで実際に山に行ってみると、ショルダーベルトにくっついている水筒は思いのほか邪魔だった。持つと適当な大きさだが、顔のそばにあるとすごく気になる。それに500mlを飲み干してしまうと、今度はザックの中からもう一つの水筒を出さなくてはならない。そのくらい出せばいいのだが、ついメンドーになってこれまた何も飲まないで歩いたりする。完璧でも何でもないシステムだった。


こんな普通は悩まないようなことで悩む日々が続いていたが、やがて大きな転機を迎える。ハイドレーションシステムの登場だ。ハイドレーションシステムというのは、ザックに入れた水筒からチューブが出ていて、そのチューブが常に口元に来るようにセットしておくと、歩きながらでも給水できるというものだ。

このシステムは画期的だった。水筒はプラスチック製で非常に軽く、中身が無くなれば畳むことができる。僕が使っているのは2.5リットルのもので、容量も十分だ。

これがハイドレーションシステムだ プラスチック製の水筒を保温ケースに入れる

画期的なハイドレーションシステムも欠点が無いわけではなかった。冷たい物はやがてぬるくなってしまうし、それよりも困るというかスリリングなのが、いつ水筒が空になるか全く判らないことだ。ケースから出してみれば残量が判るが、せっかくセットした水筒を出す気にはならない。結局「まだあるかなあ…」などと気にしつつチューチュー吸うことになる。

こんなハイドレーションシステムだが随分普及してきたようだ。多くのメーカーから様々なタイプが出てきた。登山中、手軽に多くの飲み物を摂るならいちばん優れたシステムだと思っている。

ハイドレーションシステムは「飲み物は別に冷たくなくても平気」ということも教えてくれた。そうなると重い保冷水筒は急に出番が減った。軽くて大容量の水筒が世の中には実にたくさんある。金属製のかっこいいヤツもあったが、やっぱり軽いのがいいから樹脂製がいい。

暑い時は中の飲み物を凍らせて行けばいい。少し溶けて氷の浮いたシャリシャリ感も悪くない。こうして樹脂製水筒も状況に合わせていろいろと揃ってきた。これをザックのサイドポケットにつっこんでいくスタイルも定着してきた。

給水システムにはずいぶん悩んできた。しかし、山中ですれ違うおばちゃん達は、コンビニで売っている500mlペットボトルをザックのポケットに無造作につっこんで歩いている。そういう様子を見るにつけ、やっぱ悩みすぎだよな〜と思わずにはいられない。



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